食品ロスの現状

食品ロスの現状

この情報はコラム執筆、2021年7月時点です
食品ロスに関する資料・データは、農林水産省による報告を参照しています

食品ロスの深刻な問題と日本の現状

皆さんは「食品ロス」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
特に最近ではメディアにも多く取り上げられるほど「社会問題」となっています。

食品ロスとは「まだ食べられるものであるにもかかわらず、廃棄され捨てられてしまっている食品や食材のこと」を指します。

では実際にどれくらいの「食品ロス」があるのでしょうか。

世界全体で見ると、世界で生産されている食品に対し、食品ロスの割合はなんとその「3分の1」に及ぶといわれています。

この量に関して付け加えると、世界には「約9人に1人」が飢餓に苦しみ亡くなっていると言われているのですが、この廃棄されている食品が世界中の人に平等に行き渡れば、飢餓に苦しむ人はいなくなると言われているほどです。

私たちの住む日本ではどうでしょう。
下記のグラフからわかる通り、世界的に見ても、食品廃棄率の割合はトップクラスであることがわかります。

出典/「海外における食品廃棄物等の発生状況及び再生利用等実施状況調査」((公財)流通経済研究所)

その量を計算すると、国民一人当たり、1日に「ご飯お茶碗1杯分」を捨てていることと同様になってしまうのです。

では次に「食品ロスの種類」に関して見てみましょう。
食品ロスは大きく2種類に分けられます。

まず一つ目が「事業系食品ロス」です。
この事業系の食品ロスはさらに以下の4つの種類に分けることができます。

/品製造業・・・食品の加工・製造する業者、農家、いわゆる「生産者」など →20%
⊃品卸売業・・・食品の製造業者や生産者とスーパーや飲食店を繋ぐ、仲介業者 →3%
食品小売業・・・スーパーやコンビニエンスストアなど食品を販売している店舗 →10%
こ或産業 ・・・レストランやファーストフード店など →21% ※事業系で最も多い

そして2つ目が「家庭系食品ロス」です。
これは単純に各家庭から出る食品ロスの量です。実は食品ロス全体の「46%」と、ほぼ半分のを占めているので驚きです。

環境問題への影響

忘れてはならないのが、食品ロスによる環境問題への大きな影響についてです。
捨てられた食品ロスは一般ゴミと同様、ほとんどが焼却されています。国連食糧農業機関(FAO)によると、これによって排出される「温室効果ガス」の割合は世界の温室効果ガス排出量全体のおよそ8%を占めると言われています。

日本でも「地球温暖化防止条約」が政府から出されるなど、今や急務となっている「地球温暖化」を防ぐために、「食品ロスを減らす」という意識を持つことが必要とされているのです。

食品ロス削減のために、今日から私たちにできる取り組み

上記の通り、私たちの家庭から発生する食品ロスの割合は全体の約半分を占めます。
裏を返せば、私たち一人一人が食品ロスをなくす取り組みを行っていけば、大幅に食品ロスの削減が見込まれるということなのです。

では、具体的にどのような取り組みを行っていくべきなのでしょうか。

ここからはぜひ、ご自身の生活習慣・食習慣と照らし合わせて、私たちにできる取り組みを考えてみましょう。

〜買い物編〜

’磴なに行く前に、事前に家にある食材を確認し、同じものを買わない
買い物リストを作ると良いでしょう。買いすぎを防ぎ、結果として節約できます。

特売で売られていても、期限内に使い切れる量でなければ選ばない
結局同じものばかりは食べられないのが私たち現代人です。栄養が偏るリスクにもなります。

「見切り品」に今日使えるものがあれば、「ラッキー」と思って手に入れましょう。
「これは今日の料理に使える」と思ったら進んで購入しましょう。スーパーの食品ロス削減にも貢献でき、なんだか良いことをした気分にもなれます。ただ、見切り品でも必要以上に、また不要なものを買うことは避けましょう。

た品ロスに繋がるサイトやアプリを利用する
最近、食品ロス削減のために様々なサイトやアプリが急増しています。
例えば、登録している飲食店が、ロスになりそうな商品をアプリを通じて通常よりも安く提供し、欲しいと思った消費者が購入できるというシステムや、形などが不揃いでスーパーなどでは販売できないものを食品製造会社から買いとり、安く提供するといったシステムです。
お手頃価格で美味しいものを食べられたり、お気に入りの店舗を発見するきっかけになったりと、消費者と飲食店両者にとって利点の大きい取り組みだと言えます。

〜調理編〜

‐しずつ余った野菜などの食材は、「スープ」や「カレー」にして使い切りましょう。
「少し余った食材をいつか使おうと思ったけど結局腐らせてしまった」そんな経験ありませんか?
そんな方におすすめの、週に1回の「野菜室おそうじスープ」。少しずつ色んな野菜が加えられることで意外と栄養価も高まったりするので一石二鳥。どんな食材を入れてもあまり失敗しない、「野菜室おそうじカレー」もおすすめです。
特に生の野菜は食感や味が時間の経過と共に変化しやすいので「煮込み料理」にするのがベストでしょう。

◆崗淕4限」は食べられる場合も多い
皆さんは「消費期限」と「賞味期限」の違いを知っていますか?

消費者庁によると、
・「消費期限」 → 期限を過ぎたら食べない方 がよい期限。弁当、サンドイッチ、生麺等
・「賞味期限」→ おいしく食べることができる期限。この期限を過ぎても、すぐに食べられないということではない。スナック菓子、カップ麺、缶詰等と定義されています。

「賞味期限」に関しては、特に品質の変化がみられなければ、食べても問題ないということです。
ただし、一度開封済みのものはNGです。また、小さいお子様への提供は控えましょう。

詳しくは、下記「消費者庁」のホームページに掲載されています。
https://www.caa.go.jp/policies/policy/food_labeling/food_sanitation/expiration_date/

M召辰燭竿咾肋分けにして冷凍する
炊飯器に少量残ったご飯。捨てたり、翌日にとっておいても結局硬くなって捨ててしまうことってありませんか?
そんな時は小分けにして冷凍しておけば、ちょっと食べたい時や少し足りない時に大変便利。
さらに栄養的にも利点が。一度冷やしたご飯は「レジスタントスターチ」という食物繊維の一種が増えます。そして、再加熱してもその「レジスタントスターチ」は消えないと言われています。
食品ロスを防ぐだけでなく食物繊維も取れるので「ダイエット」や「便通改善」にも効果的なのです。

こ或の際、ご飯の量は最初に減らしてもらう
特に女性に多いのが「ご飯を食べきれずに残す」という行為。事前に量の調整をお願いしておけば、その「残したご飯」がゴミになることはありませんよね。
定食以外、例えばお寿司屋さんなどでも、お店によってはシャリを小さめにしてくれるところもあります。
相手も残されるより良い気持ちがしますね。

いかがでしたでしょうか?
「食品ロスの現状と私たちにできる取り組み」について、最後まで読んでいただきありがとうございます。

私たちにできることはわずかであるかもしれません。
でもあなたの行いは周囲にも影響を与え、周りの人の意識を変える大きな力を持っているのです。
ぜひ、今日からできることをはじめてみませんか?

今回の内容が、皆様の生活に少しでもお役に立てれば幸いです。

また次回のコラムでお会いしましょう!

〈執筆者〉
管理栄養士 境ありさ
〈プロフィール〉
管理栄養士として小学校での給食管理を経験した後、海外留学などを経てクリニックでの栄養指導を経験し、「分子栄養学カウンセラー」としての資格を取得。
現在は、フリーランスとして栄養相談や記事執筆、ファスティングカウンセラーなどの活動を行っている。

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